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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

特発性黄斑円孔に対する硝子体手術後の視野変化

著者: 武末佳子1 向野利寛1 小沢昌彦2 大島健司2

所属機関: 1福岡大学筑紫病院眼科 2福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.605 - P.608

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(P1-1-28) 術中の視神経障害を防ぐために眼圧を低めに保つように設定(灌流ボトルの高さ:50cm以下,液空気置換の設定圧:30mmHg)した福岡大学の通常の手術方法で硝子体手術を行った特発性黄斑円孔41例43眼で,術後の視野異常について検討した。術後に視野異常がみられたのは2眼(4.7%)であり,そのうち1眼は緑内障例であった。
 筆者らの手術方法では,術後の視野に対する影響はほとんどなかったが,緑内障眼など視神経に脆弱性のある症例ではそれでも視野狭窄が進行した。術中の眼圧と液空気置換時の設定圧を低く保つことが硝子体術後の視野異常を予防する最も良い方法と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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