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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

Brittle cornea syndromeと思われた1症例

著者: 石井陽子1 八塚秀人1 中塚和夫1 宗像房子2

所属機関: 1大分医科大学眼科学教室 2高田中央病院眼科

ページ範囲:P.613 - P.616

文献概要

(P2-1-16) 38歳男性が右眼の眼圧上昇で紹介され受診した。矯正視力は右眼は指数弁,左眼は0であった。Goldmann眼圧計による眼圧は右29mmHg,左32mmHg。角膜径は左右とも11.5mmで,角膜厚は中央部で03mmであり,球状角膜の所見を呈していた。眼軸長は左右とも40mm。青色強膜はなかった。全身的に関節弛緩症,歯牙が抜けやすいこと,高音領域の聴力の軽度低下があった。Brittle corneasyndromeと診断した。右眼に線維柱帯切除術を行った。炭酸脱水酵素阻害薬の内服を中止すると,左眼の眼圧は変化しなかったが,眼圧が関与すると推定される左眼の疼痛が出現した。角膜が薄い場合には,みかけの眼圧値と実際の眼圧が解離していることが推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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