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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

眼科受診がhuman immunodeficiency virus抗体陽性発見の契機となった桐沢型ぶどう膜炎の1例

著者: 石田為久1 岡田由香1 白井久美1 雑賀司珠也1 岡本幸春2 大西克尚1

所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室 2和歌山県立医科大学輸血部

ページ範囲:P.617 - P.620

文献概要

(P3-1-7) 眼科受診がHlV抗体陽性の発見の契機になった桐沢型ぶどう膜炎の1例を経験した。症例は41歳の男性で,右眼の霧視,充血で発症し,眼底に網膜壊死病変が認められた。初診時の血液検査でHIV抗体陽性であったため,一時はアシクロビルとガンシクロビルの併用療法を行った。診断確定には前房水のPCR法が有用であった。網膜壊死部は瘢痕化し硝子体混濁は軽度残存したが,網膜剥離は発生しなかった。矯正視力(1.2)を保っている。網膜壊死がみられる症例ではHIV抗体検査を早期に行い.診断の手掛かりにする必要がある。HlV抗体陽性例ではHIV治療を平行して行うことが,原疾患の予後を向上させる手助けになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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