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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

多発性後極部網膜色素上皮症の臨床的検討

著者: 米村尚子1 蓮村直1 平田憲1 村田恭啓1 根木昭1

所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.621 - P.624

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(B2-2-2) 多発性後極部網膜色素上皮症と診断した10例、6眼について,インドシアニングリーン螢光眼底造影(IA)の所見を含め臨床像について検討した。中心性漿液性網脈絡膜症の既往のあるものは6例,ステロイド使用歴のあるものが7例であった。全眼に黄白色滲出斑,多発性の漿液性網膜剥離を,10眼に網膜色素上皮剥離.1眼に網膜下線維性増殖を認めた。フルオレセイン螢光眼底造影(FA)では全例に多発漏出点があり,IAではlCG漏出,造影早期の脈絡膜充盈遅延,脈絡膜静脈の拡張,造影後期の異常脈絡膜組織染を認めた。IAではFAで正常にみえる領域にも異常所見がみられ,脈絡膜病変の広がりの検出に有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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