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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

眼底出血を呈した組織球貧食性脂肪織炎の1例

著者: 河本ひろ美1 安藤一彦1 中山久徳2 安井英明3

所属機関: 1公立学校共済組合関東中央病院眼科 2関東中央病院内科 3関東中央病院病理

ページ範囲:P.625 - P.627

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(P3-1-12) 症例は70歳男性。眼球運動時の痙痛のため当科を紹介され受診した。両眼眼底出血と白斑を認め.当初貧血によるものと考えた。皮下結節生検により,組織球貪食性脂肪織炎と診断され,ステロイド治療を行った。再診時に眼底出血は消え,白斑もほぼ消失していた。この時には皮下結節は治癒していたが,貧血は改善していなかった。この症例でみられた眼底所見は.貧血によるものでなく,組織球貪食性脂肪織炎の炎症が網膜に及んだためと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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