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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

深部裂孔による網膜剥離に対する手術の検討

著者: 伊藤幸子1 加藤整1 大島健司1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.633 - P.636

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(B2-2-27) 1993年1月から1997年12月までに福岡大学病院眼科で,黄斑円孔を除く深部裂孔網膜剥離に対し初回手術を行った45例45眼において,術式とその選択基準について検討した。初回手術の術式は経強膜手術38眼で,網膜復位24眼(63.2%),網膜非復位14眼(36.8%)であった。裂孔の角膜輪部からの位置では,復位群18〜24mmで平均19.8mm,非復位群17〜24mmで平均216mmであり,両群に平均18mmの差があった。非復位群の8眼中5眼は20mm以上であった。両群とも最終的には全例で復位が得られた。裂孔の後極端が角膜輪部より20mm以上を,初回から硝子体手術適応の基準としてよいと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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