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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

アレルギー性結膜疾患における涙液サイトカイン濃度

著者: 馬上和歌子1 内尾英一1 松浦範子1 池澤善郎2 川口博史2 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2横浜市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.645 - P.648

文献概要

(B5-2-4) アレルギー性結膜疾患における複数の涙液サイトカイン濃度を比較検討した。アレルギー性結膜炎(AC),アトピー性角結膜炎(AKC),春季カタル〔(VKC)のうちアトピー性皮膚炎(AD)合併例は70%〕および正常対照者から採取した涙液インターロイキン(IL)-2,IL-4およびIL-5濃度をELISA法で測定した。涙液IL-2濃度は各群問に有意差はなかった。涙液IL-4はVKC群がACおよび対照群に対し,またAD合併VKC群がAD非合併VKC群に対し有意に高値であったが,VKC群とAKC群に差はなかった。涙液IL-5はAD合併にかかわらずVKC群で高値を示し,AKC,ACおよび対照群に対し有意に高かった。これらの結果から,IL-4とIL-5のアレルギー性結膜疾患の種類によって異なる動態が示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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