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特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著
被虐待児症候群の対応と問題点
著者: 渡辺朗1 鎌田芳夫1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.664 - P.666
文献購入ページに移動(B6-2-31) 被虐待児症候群の2歳の男児を経験し,被虐待児の対応と問題点について検討した。現状における被虐待児症候群の対応の問題として,以下のことが考えられる。(1)医療従事者が,被虐待児症候群の対応に熟知していない,(2)児童福祉法により被虐待児発見の通告義務が定められているが,一般に十分に浸透していない。また,通告に対する免責も確立していない,(3)医療機関と児童相談所や福祉事務所が密接に連絡を取り合っているとは言い難い,(4)親権者の同意が得られないと,第三者が被虐待児を保護できない。したがって,早急な法整備ならびに医療関係者に対する啓蒙が望まれる。
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