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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

増殖糖尿病網膜症に対する硝子体手術の長期視力予後—術後6か月と3年の比較

著者: 遠藤弘子1 内藤毅1 浅原貴志1 賀島誠1 塩田洋1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.671 - P.673

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(B9-2-27) 1991年/月から1993年12月までの3年閤に,徳島大学医学部附属病院眼科にて初回硝子体手術を受け,術後3年以上経過観察ができた増殖糖尿病網膜症37例,43眼を対象とし,術前に黄斑剥離(+)群と(−)群に分け,視力予後を検討した。黄斑剥離は17眼(39.5%)にみられた。術後3年において術前黄斑剥離(−)群では術後視力0.1以上が23眼(88%),0.5以上が11眼(42%)であるのに対し,黄斑剥離(+)群では術後3年の視力0.1以上9眼(53%),0.5以上0眼であった。術前に黄斑剥離(+)群と(−)群では,術後3年においても視力予後に有意差がみられ,増殖糖尿病網膜症においては,黄斑剥離の出現する前に手術すべきと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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