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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

Capsule tension ringの適応と限界

著者: 黒光正三1 本宮数浩1 鳥飼治彦1 高岡明彦2

所属機関: 1愛媛労災病院眼科 2愛媛県立中央病院眼科

ページ範囲:P.674 - P.676

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(C1-2-22) 白内障手術に際し,水晶体嚢の赤道部に挿入し,嚢の緊張を保つことのできる手術補助器具であるMocher社製Capsule Tension RingをZinn小帯断裂症例14例に用いた。11例はリング挿入,眼内レンズ愛内固定が可能であった。180度以上Zinn小帯が断裂し,水晶体の動揺が激しく,リング挿入が不可能であった2例と,リング挿入はできたが,核が大きく固かったためリングの効果が不十分であった1例に水晶体全摘出を行った。180度以上Zinn小帯が断裂し,水晶体が大きく傾いてしまえばリング挿入は不可能であり,術式の変更が必要となると考えられた。リングは挿入できない症例や挿入できても効果が不十分な症例もあり限界はあるが,挿入できた症例に関しては非常に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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