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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

脈絡膜新生血管を生じたpunctate inner choroidopathyの2症例

著者: 森村佳弘1 平形明人1 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.681 - P.685

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(P1-2-11) Punctate inner choroidopathyに脈絡膜新生血管膜(CNM)を生じ,視力低下をきたした2症例を経験した。症例1は22歳の女性。−10Dの近視で,経過中右眼後極部に複数の黄白色点状病変が現れ,漿液性網膜剥離を伴うCNMを生じて視力が低下したo硝子体手術で後部硝子体剥離を作成した後、CNMは瘢痕化し,術後約1年4か月間視力は0.1で変化していない。症例2は13歳の女性。−9Dの近視で.初診時左眼CNM,網膜下出血と,両眼後極から中問周辺部に散在する点状病変を多数認めた。網膜下出血の消退とともにCNMは瘢痕化し.約9か月問視力は0.3で安定している。両例とも比較的短期間でCNMが活動性を失い,黄斑部に限局した瘢痕を残した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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