文献詳細
特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2)
学会原著
文献概要
(P1-2-22) 自治医科大学附属病院にて,1997年2月から1998年3月に,初回経強膜的網膜剥離手術を行った158眼のうち45眼を対象に,術後1,3,6か月の等価球面度数変化の原因について,術式別(S群:強膜短縮術群,B群:強膜バックリング群),年齢別(Y群:50歳以下,O群:51歳以上)に検討した。YS,YB,OB群で術後有意な近視化がみられた。経時的に有意な変化はなかった。角膜屈折度変化は,等価球面度数変化に関係しなかった。術後経過とともに強膜内陥の影響が,水晶体の前方移動から硝子体腔の延長へと変化していた。水晶体厚は増加した状態で維持され,眼軸長,前房深度,水晶体厚の全てが屈折変化に関わっていると考えられた。
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