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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

鈍的外傷による眼動脈閉塞症の1例

著者: 松本宗明1 上江田信彦1 山田眞紀1 三木徳彦1 阪本卓司2 松下倫子3

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2東生駒病院眼科 3東住吉森本病院眼科

ページ範囲:P.693 - P.696

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(P1-2-50) 59歳,男性が右眼打撲による視力障害で受診した。初診時,右眼は光覚なく,眼圧は28 mmHg,眼球突出がみられた。フルオレセイン,インドシアニングリーン両螢光造影では,網膜中心動脈および外側後毛様動脈に血流障害がみられたが,内側後毛様動脈の血流は保たれていた。CT,MRI所見により,下直筋内血腫の圧迫による眼動脈閉塞症と思われた。アセタゾラミド,高浸透圧剤投与により数時間後に視力は光覚弁となった。3か月後には下直筋内血腫は消退傾向を示し,網膜中心動脈および外側後毛様動脈の血流障害は軽快していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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