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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

乳癌患者に発症した脈絡膜悪性黒色腫の1例

著者: 田近智之12 三河洋一1 矢野雅彦1 藤井義章3 山口景子4

所属機関: 1小松島赤十字病院眼科 2国立善通寺病院眼科 3小松島赤十字病院検査部 4碩心館病院眼科

ページ範囲:P.697 - P.700

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(P1-2-53) 乳癌患者に発症した脈絡膜悪性黒色腫の症例を経験した。症例は73歳の女性で,5年前に乳癌手術の既往があり,右眼の硝子体腔の1/2を占める網膜下の腫瘤を認めた。MRI,超音波Bモードエコーの所見から脈絡膜悪性黒色腫と診断し,眼球摘出術を行った。組織型はCallender分類紡錘型Aであった。後療法としてダカルバジンを中心としたDAV療法を行った。
 重複癌としての脈絡膜悪性黒色腫は本邦では稀であり,検索した限りでは乳癌との重複の報告はなく,本症例は非常に稀な症例であると思われた。また,脈絡膜悪性黒色腫と転移性脈絡膜腫瘍との画像による鑑別には,超音波Bモードの所見が有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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