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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

アトピー白内障進行例における鈍的外傷の関与—掻破,叩打癖に関する実態調査

著者: 川上摂子1 後藤浩1 八木橋朋之1 岩崎琢也1 臼井正彦1

所属機関: 1東京医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.701 - P.704

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(P2-2-33) アトピー白内障進行例における眼部叩打癖などの鈍的外傷の既往について,アンケートによる実態調査を行った。アンケートを施行した全例が眼瞼に対する掻破もしくは叩打の既往を有していた。眼瞼の掻痒感に対して叩くことへの罪悪感を認識しつつも,60.0%の患者が眼部を叩いていると答えた。また,掻痒感がそれほどなくても無意識のうちに眼部を叩いていたと答えた患者が64.0%存在し,心理的,社会的ストレスが加わることによって無意識のうちに眼部を叩いていると答えた患者が半数近くにも及んだ。アトピー白内障の進行例では,眼部への頻回な鈍的外傷の既往を有するケースが極めて多く,このような機械的刺激を避けることは白内障の進行予防のみならず,術後管理の上でも極めて重要であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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