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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対する硝子体手術—網膜厚解析装置による評価

著者: 栗本雅史1 高木均1 鈴間潔1 王英泰1 野中淳之1 桐生純一1 喜多美穂里2 小椋祐一郎3 本田孔士1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室 2滋賀県立成人病センター眼科 3名古屋市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.717 - P.720

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(P1-3-16) 網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対する硝子体手術の有効性を,網膜厚解析装置を用いて評価した。後部硝子体剥離がない網膜静脈閉塞症7例7眼を対象とし,硝子体手術の前後で視力,網膜厚解析装置により測定した黄斑部網膜厚,螢光眼底写真などを比較検討した。視力は7例中6例で改善し,統計学的に有意な改善がみられた(p<0.05)。網膜厚は術前平均370±87nmに対し,術後1か月平均284±72nmと,統計学的に有意な減少がみられた(p<0.05)。網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫に対する硝子体手術は有効な治療法の1つと考えられ,術前後の評価には網膜厚解析装置が有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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