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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

臨床報告

感染性眼内炎に対する硝子体手術の治療成績

著者: 趙培泉1 林英之1 近藤寛之1 中川夏司1 大里正彦1 松井孝明1 大島健司1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.761 - P.764

文献概要

 過去5年間に感染性眼内炎と診断した23例23眼に緊急硝子体手術を行った。眼内炎の原因は,白内障手術18眼,穿孔性眼外傷3眼,硝子体手術2眼であった。眼内炎の診断から緊急硝子体手術までの期間は,同日が16眼,翌日が6眼,4日目が1眼であった。術後経過観察期間は,1か月から54か月,平均18か月であった。最終視力は,測定不能1眼を除いた22眼中16眼(73%)で術前よりも向上した。0.1以上の視力が14眼(64%),0.5以上が9眼(41%),1.0以上が2眼(9%)であった。1眼は眼球携となり,失明した。細菌培養は全例に行われ,8眼(35%)で陽性であった。重篤な感染性眼内炎に対して,術中の抗生物質灌流を併用する硝子体手術が有効であると判断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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