文献詳細
臨床報告
文献概要
種々の照度下で眼瞼・瞳孔の動きを測定する装置を自作し,屋外での太陽光によるこれらの動きと眼の光被曝との関係を検討した。健常ボランティア,白内障術前患者を対象に検査を行った。検査装置はゴールドマン視野計の半球内部を照明するもので,本体の観察部にCCDカメラを装着した。眼瞼,瞳孔の動きはNIH imageで定量化した。健常者,白内障患者の瞳孔径は室内環境で3mm,屋外では天候の如何を問わず2mm前後を維持していた。照度の上昇に伴い最初に瞳孔径が変化し,次いで上眼瞼の下垂,下眼瞼の上昇の順に変化した。濃いサングラスを装用すると瞳孔,瞼裂が散大することも証明された。
掲載誌情報