icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻4号

1999年04月発行

臨床報告

網膜剥離術後の特発性強膜および虹彩断裂の1例

著者: 小林博1

所属機関: 1兵庫県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.777 - P.779

文献概要

 網膜剥離手術4.5年後に,外傷の既往がなく,右眼に強膜および虹彩に断裂を来した症例を報告した。強角膜輪部から後方に大きな結膜嚢胞がみられた。従来の超音波検査では検出できなかったが,その嚢胞下にultrasound biomicroscope (UBM)にて強膜,虹彩の断裂がみられた。本症例は,UBMでなければ,強膜,虹彩断裂の検出は困難であり,UBMの有用性を示している。原因については,網膜剥離手術,あるいは肺癌手術後に投与されていた抗癌剤などの影響が関係したspontaneous intercalary perforationの可能性があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら