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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

アレルギー性結膜疾患診断におけるヒスタミン遊離試験

著者: 内尾英一1 松浦範子1 松本覚1 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.841 - P.844

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(B5-2-3) アレルギー性結膜疾患25症例(アレルギー性結膜炎9例,アトピー性角結膜炎7例.春季カタル9例)を対象に,少量の全血で測定可能なグラスファイバー法を用いた末梢血白血球ヒスタミン遊離試験(HRT)の有用性を検討した。患者についてRAST (radioallergosorbent test)法および結膜誘発試験(CPT)との比較を行った。HRTとRASTの判定一致率は72%から90%であった。HRTのCPTによる確定診断に対する判定一致率および陽性一致率(感度)は85%および78%であり,RASTはそれぞれ70%および55%であった。しかし感度はRASTがHRTよりも高かった。これらの結果から,RASTは原因抗原のスクリーニングに,HRTは原因抗原の確定に有用であることが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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