文献詳細
特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
(B5-2-11) 走査型レーザー検眼鏡を用いて,上皮型単純ヘルペス角膜炎の初期病変を検索した。角膜をフルオレセインナトリウムで染色した後,アルゴンレーザーで励起しバリアフィルターを入れて観察する方法を用いた。ウイルスDNAの同定ができた50眼中,樹枝状角膜炎は20眼,辺縁部角膜炎は13眼,その他は17眼であった。これらの前眼部螢光所見で特徴的なことは,過螢光部の中に20〜50μmの低螢光点がみられたことである。さらにその配列は微細な枝状や列島状であり,微小樹枝状角膜炎ということができた。この検査方法は,本症の細胞レベルの解析に役立つだけでなく,今後の角膜疾患の研究に寄与することが期待される。
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