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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

走査型レーザー検眼鏡によるヘルペス性微小樹枝状角膜炎

著者: 田中隆行1

所属機関: 1田中眼科医院

ページ範囲:P.845 - P.848

文献概要

(B5-2-11) 走査型レーザー検眼鏡を用いて,上皮型単純ヘルペス角膜炎の初期病変を検索した。角膜をフルオレセインナトリウムで染色した後,アルゴンレーザーで励起しバリアフィルターを入れて観察する方法を用いた。ウイルスDNAの同定ができた50眼中,樹枝状角膜炎は20眼,辺縁部角膜炎は13眼,その他は17眼であった。これらの前眼部螢光所見で特徴的なことは,過螢光部の中に20〜50μmの低螢光点がみられたことである。さらにその配列は微細な枝状や列島状であり,微小樹枝状角膜炎ということができた。この検査方法は,本症の細胞レベルの解析に役立つだけでなく,今後の角膜疾患の研究に寄与することが期待される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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