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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

眼・中枢神経系悪性リンパ腫の1例

著者: 松尾章子1 柏井聡1 光藤春佳1 桐生純一1 中嶋安彬1 大森勝之2

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科視覚病態学教室 2京都大学医学部附属病院病理 3京都大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.849 - P.852

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(B6-1-17) 56歳男性が数週前からの両眼の霧視で受診した。虹彩炎の所見と,硝子体混濁を伴う眼底の乳白色隆起性病変があり,検眼鏡的に原発または転移性脈絡膜腫瘍を疑った。頭部MRI検査で脳梁にガドリニウムが造影され,悪性リンパ腫が疑われた。両眼に硝子体手術を行い,細胞診から幼弱な腫瘍細胞が検出された。切除した硝子体のフローサイトメトリー法での細胞表面マーカー検索で,悪性リンパ腫の診断が確定した。手術後の放射線照射と化学療法で眼底病変は瘢痕治癒し,視力が回復した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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