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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

高度の視力低下をきたした滲出型加齢性黄斑変性症例の検討

著者: 尾花明1 郷渡有子1 三木徳彦1 西口和輝2

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2ツカザキ病院眼科

ページ範囲:P.873 - P.878

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(B9-1-4) 6か月以上経過を追えた滲出型加齢性黄斑変性15例185眼(自然経過観察群:男性48例59眼,女性23例29眼、レーザー治療群:男性50例60眼,女性30例37眼,平均経過観察期間は17.4±11.2か月,平均年齢は69.8±8.6歳)において,経過中に6段階以上の視力低下をきたしたのは自然経過群の13例13眼(14.8%),レーザー治療群の14例15眼(15.5%)であった。年齢性別,新生血管のタイプ,新生血管の位置に関する検討からは視力低下要因は見いだせなかった。症例ことの検討から,レーザー光凝固治療による中心窩網膜機能障害,新生血管診断の不備,インドシアニングリーン螢光造影での斑状過螢光(plaque)と限局性過螢光(hot Spot)の混在病巣に対するレーザー治療方法の是非などが反省点として挙げられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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