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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

硝子体出血をきたした広範な網膜下出血の検討

著者: 小田仁1 平岡智之1 忍足和浩1 堀田一樹1 平形明人1 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.879 - P.883

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(B9-1-15) 硝子体出血に対し硝子体手術を施行し,5乳頭面積以上の網膜下出血のみられた12例12眼(男性9例,女性3例,平均年齢67歳)の臨床的特徴を検討した。原疾患は加齢黄斑変性症(AMD)が6例,網膜細動脈瘤が1例,原因不明例が5例だった。術前視力は12例中11例が手動弁以下で,最終視力は光覚なし〜0.8だった。AMDに比べ原因不明例は,若年で視力予後良好だった(p<0.05)。また片眼性で性差がなく,急性ないし亜急性の経過を示し黄斑部病変が軽度という特徴があり,AMDとは異なった疾患が原因である可能性が高いと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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