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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

内境界膜除去を行った特発性黄斑円孔手術

著者: 北岡隆1 大庭啓介1 宮村紀毅1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.899 - P.901

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(C1-1-12) 1998年3月から8月までの期間に,長崎大学医学部附属病院眼科で,12例12眼の特発性黄斑円孔の硝子体手術に際し,意図的内境界膜除去を行った。術前対数視力は−0.88±0.31,術後対数視力は−0.39±0.44であった。除去した内境界膜を透過形電子顕微鏡で観察したところ,2種類に大別された。1つはグリアと考えられる細胞を含んだもの,もう1つは内境界膜だけのものであった。内境界膜の網膜側の面は粗であり,神経線維層の障害も懸念された。視力の回復は悪くなかったが、長期的には何らかの障害を網膜に与えている可能性は否定できない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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