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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

2段階手術を行った小眼球症の閉塞隅角緑内障の1例

著者: 高島保之1 李成基1 西嶋一晃1 山川良治1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院眼科

ページ範囲:P.907 - P.910

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(C1-2-4) 症例は40歳女性。初診時,眼圧は両眼とも68mmHgで,小角膜,浅前房,隅角の全周閉塞を認め,眼軸長は両眼14.2mmで眼底にはuveal effusionが認められた。小眼球症に伴う閉塞隅角緑内障発作と診断し,両眼にレーザー虹彩切開術を施行した。しかし,眼圧が下降しないため,両眼ともまずuveal effusionを軽減する目的で4象限に対して強膜開窓術を行い,その後約2週間目に隅角癒着解離術と超音波白内障手術+眼内レンズ挿入術を施行した。手術は両眼とも併発症なく行え,さらにレーザー隅角形成術を行い良好な眼圧コントロールを得た。小眼球症の閉塞隅角緑内障の内眼手術には,強膜開窓術を併用する2段階手術が有用と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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