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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

線維柱帯切除術直後の眼圧調整と長期予後

著者: 斉藤秀典1 杉田美由紀2 日比安以子2 今泉佳子1 益原奈美2 大野重昭

所属機関: 1茅ヶ崎市立病院眼科 2横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.915 - P.919

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(C4-1-11) 原発緑内障に対するマイトマイシンC併用線維柱帯切除術直後の眼圧調整が,長期予後に及ぼす影響について検討した。術後7日間,および術後8〜10日の3日間の2つの時期における平均眼圧8mmHg以上を高眼圧群,8mmHg未満を低眼圧群と分類し比較した。術後7日間における高眼圧群と低眼圧群のKaplan-Meier法による手術生存率に差はなかった。術後8〜10日における低眼圧群の手術生存率は,高眼圧群と比べ有意に高かった。術後合併症発生率はどちらの時期においても両群の間に差はなかった。マイトマイシンC併用線維柱帯切除術では術後9日前後の眼圧を十分に下降させることが手術成績を向上させると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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