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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

加齢と白内障の進行による水晶体厚の変化

著者: 禰津直久1

所属機関: 1等々力眼科

ページ範囲:P.923 - P.926

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(C4-2-6) 白内障手術を行った1,477眼について,角膜曲率半径,水晶体厚,眼軸長,エメリー分類,白内障の病型を検索した。膨化白内障は除外した。年齢は73.4±11.1歳であった。白内障の型は,皮質783眼(53%),核302眼(20.4%),後嚢下217眼(14.7%),後嚢下+核143眼(9.7%)であった。水晶体厚は加齢とともに増加し,エメリー分類の段階が大きくなるにつれて増加した。水晶体厚は,核白内障で最大であり,以下,皮質,核+後嚢下,後嚢下の順で小さくなった。以上の所見は,術後の眼内レンズの位置を予測をするために,個々の症例での水晶体厚に留意する必要があることを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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