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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

浅前房を伴う第一次硝子体過形成遺残に対する手術治療後の長期予後

著者: 岡義隆1 大島健司1 大里正彦1 蜂谷隆彦1 林英之1

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.927 - P.930

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(C4-3-11) 1974年1月から1997年10月までの23年間に福岡大学病院眼科で浅前房を伴う第一次硝子体過形成遺残に対し手術治療を行い、術後1年以上経過観察した15例18眼について予後を検討した。術後経過観察期間は1年から21年5か月(平均10年9か月),対象は男性9例11眼,女性6例7眼で,片眼性9例,両眼性6例であった。12例14眼には何らかの眼底病変を認めた。手術時年齢は2か月から6歳2か月,平均1歳3か月で,全例に水晶体切除(吸引)術と前部硝子体切除術を行った。18眼中17眼(94%)は角膜は透明で,前房は形成されていた。浅前房をきたした症例に対する手術治療は続発緑内障を予防し,眼球形態保持に有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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