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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

短後毛様動脈の起始部の分布と走行

著者: 萩村徳一1 佐藤拓1 飯田知弘1 村岡兼光2

所属機関: 1群馬大学医学部眼科学教室 2日高病院眼科

ページ範囲:P.931 - P.934

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(P1-1-5) 短後毛様動脈(SPCA)の起始部の分布と走行を観察するために128眼を対象として,デジタルインドシアニングリーン螢光造影を行った。その結果,497本のSPCA起始部が同定できた。起始部は視神経乳頭の周囲と後極部に集中しており,中心窩と視神経乳頭の中心を通る2本の水平線の間に位置する水平線に対し,線対称に分布していた。黄斑部から起始するSPCAは497本中34本であり,周辺に向かうものは容易に同定できたが,黄斑への枝は不明瞭であった。1眼で黄斑部への枝が観察でき,5眼で起始部は不明であるが黄斑部に優先的な充盈を示した。黄斑が偏位した家族性滲出性硝子体網膜症2眼ではそれに相当したSPCAの偏位はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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