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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

広島大学眼科における若年者の網膜剥離の検討

著者: 山本由香1 加藤倫子1 野間英孝1 清水律子1 皆本敦1 三嶋弘1

所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.947 - P.950

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(P1-2-20) 過去8年間に網膜剥離に対して当科で手術を行った19歳以下の80例85眼を検討した。男性52例,女性28例であった。年齢は2歳から19歳,平均16歳であった。網膜剥離の原因または関連要因として,萎縮性円孔33眼(39%),眼外傷23眼(27%),アトピー性皮膚炎14眼(17%),鋸状縁断裂7眼(8%),周辺部弁状裂孔4眼(5%)があった。他の4眼では裂孔は同定できなかった。最終的な網膜復位は95%で得られた。10例12眼は15歳から19歳であり,アトピー性皮膚炎がその18%にあった。以上の所見は,若年者の網膜剥離ではアトピー性皮膚炎が関与する事例が増えつつあることを示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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