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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

偽水晶体眼網膜剥離の臨床所見

著者: 平岡智之1 忍足和浩1 小田仁1 堀田一樹1 平形明人1 樋田哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.951 - P.954

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(P1-2-21) 後嚢の温存されている,超音波乳化吸引術後偽水晶体眼網膜剥離15例15眼について臨床所見を検討した。白内障手術から網膜剥離発症までの推定期間は平均700日で,1年以降の発症が半数を占めていた。術前裂孔検出率は87%で,上耳側の赤道部に最も多くみられた。格子状変性を伴わない裂孔が6割,伴うものが4割であった。嚢外摘出術後に比べ下方の裂孔が多く,超音波の使用など術式の違いがその原因ではないかと考えられた。初回復位率は80%,最終復位率は100%で,初回硝子体手術を行った3例で再剥離をきたした。再剥離の原因は残存硝子体による新裂孔であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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