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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

イソプロピルウノプロストン点眼後虹彩の色調が変化したと思われる2症例

著者: 岩口由香里1 棚橋俊郎1 白尾裕2

所属機関: 1小松市民病院眼科 2金沢大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.971 - P.974

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(P2-1-25) イソプロピルウノプロストン(以下,ウノプロストン)点眼により虹彩が着色したと思われる2症例を経験した。第1例は両眼の開放隅角緑内障の56歳男性で,両眼にウノプロストン点眼を始めて36か月後に両眼の虹彩に色素増加と思われる色調変化がみられた。その後眼圧コントロールが不良となり,左眼にトラベクレクトミーを行い,術後にウノプロストンの点眼を中止したところ,左眼ではそれ以上の虹彩色調の変化はなかった。第2例は左高眼圧症(初診時眼圧36mmHg)の64歳男性で,左眼にウノプロストン点眼を始めて12か月後に左眼の虹彩に色素増加と思われる色調変化がみられた。点眼を0.5%チモロールに変更したところ,それ以上の虹彩色調の変化はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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