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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

視神経乳頭血管炎を呈した慢性活動性EBウイルス感染症の1例

著者: 山本正洋1 西尾陽子2 大賀正一3

所属機関: 1飯塚病院眼科 2筑豊労災病院眼科 3九州大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.975 - P.977

文献概要

(P2-2-6) 慢性活動性EBウイルス感染症と診断された16歳の女性が右眼のかすみを自覚した。視力低下はなく,前眼部,中間透光体にも異常はなかった。右眼の視神経乳頭の腫脹と,網膜静脈の軽度怒張がみられた。視野検査で,右眼マリオット盲点の軽度拡大がみられ,螢光眼底造影では右眼視神経乳頭は早期から過螢光を示し,時間とともに拡大した。網膜血管からの螢光漏出はなかった。左眼には異常をみなかった。無治療で経過をみた。次第に視神経乳頭の腫脹は軽減した。螢光眼底造影でも,視神経乳頭からの螢光の漏出は減少し,視野も正常になった。持続するEBウイルス感染が視神経乳頭の血管に障害を起こす可能性が示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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