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特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著
左同名半盲を呈したエタンブトール視神経症の1例
著者: 奥田正俊1 滝昌弘1
所属機関: 1常滑市民病院眼科
ページ範囲:P.979 - P.982
文献購入ページに移動(P2-2-1) エタンブトール視神経症患者が左同名半盲を呈し,重度の視野障害を残した。症例は60歳の男性でエタンブトール投与後,約50日目から視野障害を自覚し,当科へ紹介された。両眼とも矯正視力は0.5,軽度の白内障と傾斜乳頭があり,視野検査で左同名半盲を呈した。MRIでは頭蓋内には明らかな異常はなかった。その後,左視力が0.2と低下したため,エタンブトール視神経症と診断し,エタンブトール投与を中止した。1週間後,左視力は回復したが,視野欠損は改善しなかった。6か月後,視野はわずかに改善したが,その後の視野検査で変化はなかった。
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