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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

星状神経節ブロック後の眼血流変化

著者: 澤田達1 木村徹1 木村亘1 田坂嘉孝1 山本康明1 桑田秀範1

所属機関: 1木村眼科内科病院

ページ範囲:P.983 - P.986

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(P2-2-17) 星状神経節ブロック(SGB)による眼血流改善効果を検討するため.虚血性眼疾患の治療目的にてSGBを行った6例6眼を対象に,SGB前後の視神経乳頭およびその近傍の網膜血流の変化を走査型レーザースキャンニングドップラーフローメーター(HRF)で測定した。SGB施行後の眼血流は,SGB施行側眼(患眼)において視神経乳頭陥凹底のflowおよびvelocityが有意に増加していた(p<0.05)。これは視神経乳頭陥凹底に分布する短後毛様動脈がSGBの効果を直接受けたためと考えられた。SGBによる視神経乳頭循環改善は,SGBが虚血性の視神経疾患治療に有効である可能性を示唆するものと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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