文献詳細
特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
(P2-2-26) 眼内レンズ挿入後のアクリルレンズに発生する粒状混濁の頻度とその程度,および混濁が視機能に与える影響について調査した。調査を行った99例136眼のうち混濁の生じなかったのは17眼(12.5%)で,混濁を生じたのは119眼(87.5%)に及んだ。混濁は術式の違いについては影響を受けなかったが,糖尿病を有する群や若年者で混濁が強い傾向がみられた。視力に関しては混濁の強い例でもそれによる明らかな視力低下はみられなかった。グレアは調査を行った5例のうち1例にのみグレア光付加時にコントラスト感度の低下がみられた。
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