文献詳細
特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
(P2-2-44) 白内障手術時のストレスを,点眼麻酔,テノン嚢下麻酔,球後麻酔各15例について比較した。疼痛の程度をアンケートで調査し,ストレスの指標として,収縮期血圧,血中アドレナリン,β-エンドルフィンを測定した。点眼群では,麻酔時の疼痛はなく,術中の訴えが多かった。収縮期血圧は,テノン嚢下麻酔群と球後麻酔群で麻酔後に最も上昇したが,点眼麻酔群では手術開始後に上昇した。血中アドレナリンとβ—エンドルフィンは,各群とも麻酔後に上昇し,テノン嚢下麻酔群と球後麻酔群では手術終了時に下降し,点眼麻酔群では高値のままであった。点眼麻酔は,麻酔時のストレスが小さいが,術中のストレスが他群よりも大きかった。
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