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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

点眼麻酔白内障手術とストレス

著者: 中村昌弘1 内野泰1 山口真一郎1 西尾正哉1 筑田眞1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.995 - P.998

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(P2-2-44) 白内障手術時のストレスを,点眼麻酔,テノン嚢下麻酔,球後麻酔各15例について比較した。疼痛の程度をアンケートで調査し,ストレスの指標として,収縮期血圧,血中アドレナリン,β-エンドルフィンを測定した。点眼群では,麻酔時の疼痛はなく,術中の訴えが多かった。収縮期血圧は,テノン嚢下麻酔群と球後麻酔群で麻酔後に最も上昇したが,点眼麻酔群では手術開始後に上昇した。血中アドレナリンとβ—エンドルフィンは,各群とも麻酔後に上昇し,テノン嚢下麻酔群と球後麻酔群では手術終了時に下降し,点眼麻酔群では高値のままであった。点眼麻酔は,麻酔時のストレスが小さいが,術中のストレスが他群よりも大きかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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