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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

YAGレーザー後発白内障切開術後に眼内炎がみられた1例

著者: 坂谷慶子1 舩田雅之1 飴谷有紀子2 村田吉弘3 井庭香織4 石野剛4 馬場高志4 玉井嗣彦4

所属機関: 1公立八鹿病院眼科 2江津済生会病院眼科 3公立香住病院眼科 4鳥取大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1008 - P.1012

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(P3-1-34) YAGレーザー後発白内障切開術後に眼内炎がみられた1例を経験した。症例は74歳女性で,水晶体超音波乳化吸引術と眼内レンズ挿入術を行い,術後経過は良好であった。しかし,後発白内障が進行してきたため,手術から1年7か月後にYAGレーザー後発白内障切開術を行った。その2日後,前眼部を主体とした眼内炎を発症した。抗生物質およびステロイド薬の局所・全身投与により,炎症は40日後に消退し再燃を認めていない。臨床経過から,初回手術時に侵入し水晶体嚢で生息していた弱毒菌感染による眼内炎が疑われた。その際YAGレーザー使用が引き金となったものと思われ,慎重な対応が望まれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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