icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻5号

1999年05月発行

文献概要

臨床報告

ハンフリー自動視野計のSwedish Interactive Thresholding Algorithm(SITA)の臨床評価

著者: 後藤比奈子1 尾﨏雅博1 堀越紀子1 田村陽子1 岡野正1

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科

ページ範囲:P.1074 - P.1079

文献購入ページに移動
 ハンフリー自動視野計(HFA II)に備えられたSITAプログラムは,最尤法を基にした新しい測定戦略法である。今回SITAによる視野計測を行い,その臨床評価を行った。
 対象は正常者12例12眼,高眼圧症3例3眼,緑内障13例20眼,網膜疾患10例11眼,頭蓋内疾患2例3眼で,全症例にHFA IIのプログラム24-2をFASTPAC,SITA accurate,SITA fastを用いて行った。
 FASTPACと比較した測定時間短縮率は,SITA accurateで17.6%,SITA fastで43.4%であった。Mean deviation (MD),pattern standard deviation (PSD)におけるFASTPACとSITAの比較では強い正の相関性が認められ,MD,PSDの平均も両者に差がなかった。各々の視野の比較から緑内障以外の疾患においてもSITAによる測定法が有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?