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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

網膜中心静脈分枝閉塞症の網膜変化

著者: 金井要1 阿部友厚1 森圭介1 村山耕一郎1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1109 - P.1112

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(B9-1-17) 網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)の急性期および陳旧期の症例に対して,光干渉断層計(OCT)で黄斑部網膜を検索し,その形態的変化について検討した。急性期の中心窩網膜厚は377±192μm(平均±標準偏差)で,視力と負の相関を示した(r=0.57,p<0.01)。BRVOの急性期では,網膜浮腫の形態から網膜外層型,網膜全層型の2型に分けられ,両者は異なる経過で推移することがわかった。陳旧期の出血側網膜厚は健側,正常者に比べ有意に減少していたが,中心窩の厚さに有意差はなかった。OCTによる黄斑部検査および網膜厚の定量化は,BRVOの病態を把握ずる上で有用な検査と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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