icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

光干渉断層計による網膜神経線維層厚と緑内障性視野障害の関係

著者: 尾﨏雅博1 立花和也1 後藤比奈子1 堀越紀子1 岡野正1

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科

ページ範囲:P.1132 - P.1138

文献概要

(B5-2-20) 光干渉断層計(OCT)を用いて緑内障眼における乳頭周囲網膜神経線維層(RNFL)厚の解析を行い,視野との相関性について検討した。対象は高眼圧症患者4例4眼と緑内障患者31例47眼で,各々の症例にOCTで視神経乳頭周辺を円周状にスキャンし,動的および静的視野計測を行った。湖崎分類の平均RNFL厚の比較では,初期に差がなく,中期で有意な減少を示したが,Aulhorn分類では病期が進むごとになだらかな減少を示した。静的視野計測で得られたmean deviation(mean defect)とRNFL厚との間には有意な相関性がみられた(r=0.73〜0.88,p<0.0001)。早期の視野変化を示す緑内障眼では,blue-on-yellow視野計やslze Iの視標を用いた白色視野計の結果とOCT所見が補助診断に有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら