icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

Optical coherence tomographyによる半導体レーザー誤照射の網脈絡膜障害の描出

著者: 樺澤昌1 阿部友厚1 安斎要1 森圭介1 村山耕一郎1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1141 - P.1144

文献購入ページに移動
(P1-2-32) 半導体レーザーを開発中,右眼に誤照射された45歳,男性の1例を経験した。レーザーの波長は810nmで,出力は1.5Wであった。受傷直後より中心上方に暗点を自覚し,2日後の初診時視力は1.2であった。黄斑部直下に量輪を伴う白色斑があり,フルオレセインおよびインドシアニングリーン螢光造影検査法では白色斑に一致して螢光漏出があった。光干渉断層計(OCT)で,中心窩の網膜外層に,脈絡膜毛細血管板に及ぶ限局性の小病変が高輝度の反射で描出され,熱作用による障害が主体であると理解された。視力は良好であったが,中心窩の視細胞および色素上皮が広く障害されていることが明らかであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら