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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

重症太陽性網膜炎の1例

著者: 林振民1 林麗如1 阿部恵子1 筑田眞1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.1145 - P.1149

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(P1-3-1) 31歳の女性が,晴天の海岸で長時間読書したあとに左眼の変視症を自覚した。翌日他医に眼底出血を指摘され,その1か月後に受診した。左眼矯正視力は0.6であり作中心窩に黄灰色の小点があり,網膜出血,網膜下出血と光凝固斑後に好発する白色斑を伴い,これらを含む範囲に漿液性色素上皮剥離があった。太陽性網膜炎と診断した。右眼は正常であった。フルオレセイン螢光造影で,網膜神経上皮下の色素漏出と小点部の過螢光があり,走査レーザー検眼鏡の波長780nm単色光で,小点部は周囲の網膜よりも高輝度を呈した。以上の所見から,左眼の障害部位は網膜色素上皮層と脈絡膜にあると解釈した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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