文献詳細
特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4)
学会原著
文献概要
(B2-1-21) 超音波白内障手術の際のT超音波時間と角膜内皮細胞減少率の関係を三種類のチップ(NOrma30゜/Micro 30゜/Mackool30゜)を用いて比較検討した。対象は215例295眼の白内障患者である。Mackoolでは超音波時間がNormalより同等または増加したため,核破砕効率が必ずしも上がらなかった。一方,MackooはNormal, Microと比較して内皮細胞減少率は最小であった。これは,ポリイミド製インナースリーブの低い熱伝導率が創口熱傷を防いだことと,深い前房から得られる広い作業域が飛び散った核片による内皮の損傷を抑制したためと考えられた。
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