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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

ヘッドマウントディスプレイ視聴とブラウン管視聴の問題点—第1報

著者: 吉村正美1 朝広千博1 小池昇1 高橋春男1

所属機関: 1昭和大学附属豊洲病院眼科

ページ範囲:P.1161 - P.1164

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(B5-1-16) 健康な成人10名にヘッドマウントディスプレイ(HMD)とブラウン管を使って同じゲームを視聴させ,船酔いなどの症状が発現するかを検討し,その前後で視覚系と平衡感覚系を検査した。屈折はゲーム前後でHMDでは有意差があったが,変化量は小さかった。他の項目については,臨床的に問題になる所見はなかった。頭部位置の変動は,ゲーム中は巧拙に関連すると思われる被験者ごとの傾向を示した。ゲーム前後の比較では,ゲーム中の影響は残らず,大きな変化はなかった。バーチャルリアリティでの船酔いに似た現象はなく,HMDとブラウン管の間に差異はなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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