icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

Frequency doubling perimetryに与える近視の影響

著者: 伊藤彰1 川端秀仁1 藤本尚也1 安達恵美子1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1175 - P.1179

文献購入ページに移動
要約 目的:新しい緑内障スクリーナーfrequency doubling perimetry(FDP)の測定結果に与える近視の影響を検討した。
 対象と方法:対象は,視力良好な正視または近視の40例40眼(屈折異常の平均−4,19D,0〜−12D,平均26.9歳,23〜34歳)である。いずれも緑内障の合併はない。FDP C−20プログラム,およびハンフリー視野計Humphrey Field Analyze(HFA)30-2プログラムwhite on white perimetryを行い,結果の解析を行った。
 結果:HFAのmean devlation(MD),平均感度は近視が強い群ほど低下したが,FDPのMD, patternstandard deviation(PSD),平均感度は屈折度による差は認められなかった。
 結論:緑内障には近視の合併も多い。FDPに際し近視の影響を考慮に入れる必要がないことが明らかとなった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?