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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

加齢黄斑変性の中心窩脈絡膜新生血管全体のレーザー光凝固の視力予後

著者: 森隆三郎1 湯沢美都子1

所属機関: 1駿河台日本大学病院眼科

ページ範囲:P.1180 - P.1184

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(B9-1-6) 加齢黄斑変性の中心窩脈絡膜新生血管choroidal neovascularization (CNV)全体の光凝固を施行した66例69眼のT経過と視力の推移について検討した。凝固成功のまま推移した53眼のうち,0.1以上の視力を維持したものが25眼47%であり,凝固前と同等あるいはそれ以上の視力を得たものは42眼80%であった。Atrophic creepは大多数にみられたが,視力低下の原因にはなりにくかった。中心窩CNV閉塞後の再発は,14眼のうち凝固前と同等,あるいはそれ以上の視力を得ていたものは10眼71%であった。中心窩CNVにおいて視力の改善が期待できない症例には,凝固前の視力を維持できる可能性が高いCNV全体の光凝固は有用な治療法と考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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