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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

文献概要

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

アトピー性皮膚炎に伴う硝子体基底部裂孔に対する経結膜冷凍凝固術の効果

著者: 野田康雄1 出田秀尚1 山本悟1 奥山美智子1 熊丸茂1

所属機関: 1出田眼科病院

ページ範囲:P.1189 - P.1193

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(B2-2-32) 過去17年間に,アトピー性皮膚炎に併発した硝子体基底部の網膜裂孔14眼に対して経結膜冷凍凝固術を行った。網膜剥離は,ないか,またはごく狭い範囲に限局していた。網膜裂孔は12眼(86%)で瘢痕化し,平均26か月の観察期間中,網膜剥離は拡大しなかった。アトピー性皮膚炎に併発した硝子体基底部の網膜裂孔には,網膜剥離があっても剥離部全体に冷凍凝固を加えれば剥離を拡大させない効果があると結論される。アトピー性皮膚炎では他の部位に裂孔が生じることがあるので,眼部の自己打撲をしないよう指導すべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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