icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科53巻6号

1999年06月発行

特集 第52回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

Size Iの視標を用いたwhite-on-white視野計測とblue-on-yellow視野計測の比較

著者: 高田眞智子1 尾﨏雅博1 後藤比奈子1 堀越紀子1 岡野正1

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院眼科

ページ範囲:P.1204 - P.1212

文献概要

(B9-2-10) 早期緑内障においてwhite-on-white(W/W)視野計測(size I)とblue-on-yellow(B/Y)視野計測における異常検出感度を比較した。対象は,正常者21例21眼,高眼圧症患者12例19眼,視神経乳頭陥凹拡大を認める疑緑内障患者30例42眼,早期緑内障患者15例18眼である。全症例にW/W視野計測(size l)およびB/Y視野計測を,ハンフリー視野計の24-2プログラムを用いて行った。両視野計では,早期緑内障および疑緑内障群の平均網膜感度が正常者群より有意な感度低下を示したが,B/Y視野計に比べW/W視野計(size I)による計測で,より有意差が顕著であった。また,B/Y視野計よりW/W(size I)視野計で計測したほうが,正常者群に対する早期緑内障および疑緑内障群の確率シンボルと異常検出点における有意差がより大きくなった。W/W視野計測(size I),B/Y視野計測の短期変動(SF)は全般的に大きくなったが,W/W視野(size I)では早期緑内障群が正常者群より有意に大きかった。W/W視野計測(size I)はB/Y視野計測に比べ,早期緑内障の検出感度が高い可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら